先日らい仕事で多摩川のそばに出掛けているのだが、さすがに川のそばだけあって、ちょっとした所が春真っ盛りである。
土筆等はその昔、女房殿が見たこと無いなどとのたまわくものだから、捜しまくって結局見つけられなかった覚えがある。
恐らくは場所の問題ではなく、時節の問題だったと思うのだが、見つけた時はあんなに捜して見つけられなかったのにこんな所に
あった、という感覚。一昨年に福生の近辺の多摩川の河原で土筆を摘んで帰り、胡麻よごしにして食して以来のご対面である。
食味にほとんど感動がなかったため関心も薄れていたのだが、柔らかな新緑の草ぐさの間からピョンと飛び出した姿は
可愛らしいものである。すぐそばにはヨモギの若葉が葉裏を柔らかな銀色に光らせて、まさに春爛漫である。