件名: 野いちご、桑の実
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神代植物園の続き。
上の写真は野いちごで、下のは桑の実。かんかん照りのなかで長いことバラに鼻先を突っ込んでいたので陽に焼けて額が痛くなり、林の中に退散。
この辺りが本来の目的でもあり、涼しい木立ちの中、土の道の散策はホッとする。林の中で陽が弱いためか、四、五十センチも茎が伸びた西洋タンポポに驚いたりしながら歩いていたら、バラいちごを見つけた。ヘビいちごのそばにあったので気づくのが遅れたが、
小さなイクラの粒が寄り集まったような奴は美味しいのだ。良く熟した奴を
十個ほど摘んで、まとめて口に放りこんだ。懐かしい味がする。小学生の頃の父親とのハイキングをおもいだした。ハンカチを広げて待っていると、父親が木から摘んだバラいちごを次から次へと乗せてくれる。ある程度まとまったらいっぺんに頬張る。何て美味しいのだろうと感動した憶えがあるが、恐らくは思い出が味まで美化したのだろうと思う。実際のところ、そんなに甘いはすはないのだから。
それと同じ感覚があるのは桑の実だろう。植物園の中で見つけたのだが、黒く熟したものを探しだして口に運んでいたら、職員に怒られてしまった。
曰く、「当園の展示物を食べないでください」。